■時間とともに溜まる不満
試合時間が経過するほどに、サポーターの不満が溜まっていく。リードの差は大きくなり、そして、時計の針が進むだけ敗戦の色が濃厚になるからだ。
そんな状況で、客席の至る所からピッチの方向に飛ばされたのが紙飛行機だった。中にはピッチの上にまで到達したものもあるが、そのほとんどが飛行能力がなく、ピッチ横に残骸となっていた。選手を攻撃する意図のものではなく、あくまでも抗議を示すものだが、これが1人2人の行動ではないことに、ドイツ代表サポーターの不満の大きさが現れていた。
試合はドイツにとって1-4の大敗。あまりに苦しい結果となった。ピッチ横で残骸となっている紙飛行機が、とても痛々しかった。