■「フレッシュな選手が試合を動かすように」

 そんな試合は後半に入り、C大阪がペースアップ。52分には山村の頭をかすめたボールが高井に当たりオウンゴールに。これについて高井は「自分に当たって入ってしまったので、そこは切り替えて、って感じでした」という。

 その後、さらにPKを2本決められ0−3での敗戦となったが、そうならないよう、高井自身を含めたフレッシュな選手の働きが重要だったと悔しそうだった。

「アウェイ、アウェイで結構難しい展開にはなりましたが、ここで勝てたらすごく良かったんですが、もっとフレッシュな選手が試合を動かすようにならないといけない」

 なお、高井は3日からパリ五輪を目指すU-22日本代表に合流する。
「あんまり知らないメンバーで、どうなるか分かんないですけど、練習からアピールしていきたいと思います」とのことで、しっかりと切り替えて代表でアピールしてほしいところだ。

 ちなみに9月4日が19歳の誕生日となる高井にとって良い一年になるよう、9月6日に開幕するU23アジア杯カタール2024の予選では、いい試合ができるよう頑張って、と声がけすると、満面の笑みを浮かべ「はい、ありがとうございます」と答えてくれた。

 6分弱の取材中、終始苦虫を噛み潰したような表情の高井が見せた、いつもの笑顔だった。これからの先の試合後にいつも笑顔で居られるよう、さらなる成長を期待したい。

(取材・文/江藤高志)

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