画像・写真:「粘り強く行けば何か起きる」鹿島FW鈴木優磨が先制、浦和の反撃に「5回やったら4回負けている試合」と苦戦も…対照的だった両監督の試合後のコメント【浦和レッズvs鹿島アントラーズ】激闘PHOTOギャラリー 原壮史 J1 浦和レッズ 鹿島アントラーズ Jリーグ 2025.09.22 両者の対戦は、7試合連続で引き分け中。チケットは完売し、5万3301人の大観衆が集まったスタジアムは、試合前からJリーグ屈指の熱と迫力を帯びていた。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) この試合を含めて、残り試合数が9となった今季のリーグ戦。首位と同じ勝ち点で2位の鹿島に対し、浦和はそこから8点差の8位。リーグ終盤戦では、残りの試合数と同じ勝ち点差を逆転可能な差の目安とすることも多く、浦和にとっては優勝の可能性をつなぎ止めるための一戦となった。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) 浦和はこの1か月で国内三大タイトルすべてで痛恨の敗戦を喫した。リーグ戦では8月22日の柏戦で大逆転負け。直後の8月27日には、天皇杯準々決勝で東京相手にまたしても逆転負け。その翌週はルヴァン杯準々決勝で川崎と2試合続けて激闘を繰り広げながらも、最後は延長戦で敗れた。 2つのカップを失ってしまった浦和だったが、シャーレ獲得の可能性はまだ残されている。柏に敗れたことで優勝争いから振り落とされる可能性は決して小さくなかったが、その後、上位陣が勝ち点を伸ばすことに失敗していた。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) ところが、ガンバ戦は最後まで攻撃が成り立たずに敗戦。リーグ優勝のためにすべてを懸けることを示したかったタイミングで、今季の悪いところがことごとく出たような試合をしてしまった。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) するとこの日、マチェイ・スコルジャ監督は渡邊凌磨とサミュエル・グスタフソンの共存を、シーズン前半の好調時に固定できていた安居海渡が支える中盤が象徴するメンバーをスタメンとして選択。サポーターの大声援に後押しされた選手たちは、立ち上がりから鹿島としっかり戦ってみせ、スタジアムの熱気をさらに高めた。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) しかし14分、鈴木優磨の寄せに対して西川周作がキックミス。ルーズボールを鈴木がゴールへと流し込み、鹿島に先制点が入ることになった。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) 唐突なゴールとなったが、浦和の低い位置でのボール交換はこのところ積極的に狙われており、先の川崎戦でもそこから失点となっていたばかり。鹿島も「ミーティングで、粘り強く行けば何か起きる、という話をしていた」(鈴木)と、狙っていた形だった。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) 勝つしかない浦和は鹿島側が「5回やったら4回負けている試合」(鈴木)と評すことになる反撃を続けたが、ボールを持たれた鹿島は持ち前の高い献身性を発揮。チーム一丸、という言葉がピタリと当てはまるプレーを続け、勝利へ近づいていった。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) 終盤には関根貴大やイサーク・キーセ・テリンが1点ものの場面を迎えたが、早川友基がビッグセーブを連発し、鹿島が苦しみながらも逃げ切りに成功。京都が敗れたため、2位に勝ち点3差をつけて単独首位に立った。浦和は残り8試合で勝ち点11差に。「勝ち筋をどう見つけるか、選手たちで試合の中で解決してほしいと送り出した。非常にまとまってよくやってくれた」(鹿島・鬼木達監督)、「タイトルを目指すならば、このような負け方をしてはいけない」(浦和・スコルジャ監督)という両監督の総括通り、優勝できるチームなのかどうか、という残酷なコントラストが示された一夜となった。(20250920)撮影/原壮史(Sony α1使用) 写真の記事へ戻る