画像・写真:首位と最下位の「オリジナル10」が激突、神戸戦を経て「戦術的」に工夫、メンチを切る「攻撃のキーマン封じ」で勝利、浮上のキッカケに【横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ】PHOTOギャラリー10連写 原壮史 J1 横浜F・マリノス 鹿島アントラーズ Jリーグ 2025.05.27 Jリーグ創設時のメンバー・オリジナル10で、降格経験がないのはマリノスと鹿島のみ。33年続く伝統の一戦は、クラシック、と銘打たれている。だが今シーズン、鹿島は首位、マリノスは最下位という両極端な現状に。さらに、7連勝中の鹿島と7連敗中のマリノスという構図でもある。水曜日の神戸戦で今シーズン最も気持ちの伝わる試合を見せたマリノスだが、1-2で敗戦という結果に。しかし、その戦う姿勢でサポーターとの絆を確かめた彼らは、この試合でも立ち上がりから勢いよくプレー。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) 気持ちや頑張りだけでは結果を手に入れることができない、という事実を突きつけられた神戸戦を経て、この日のマリノスは戦術的な部分での工夫を見せた。FWでありつつ、その献身性で鹿島を支える大黒柱の鈴木優磨(写真右)に対し、オフザボール時にも加藤蓮がマンマークでつき、攻撃の起点となるプレーを許さず。ボールにかかわる場面でも強いコンタクトで前を向かせず、いわゆる、キーマンを試合から取り除く、という状況を作り出した。その加藤に苛立ったのか。鈴木優磨がメンチを切る場面も。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) そんな中、4分には永戸勝也(写真)のゴールで先制に成功。13分と27分にはヤン・マテウスがゴールを奪い、スコアは3-0に。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) まさかの展開となった鹿島は、強く寄せてくるマリノスの戦い方を逆手に取り、サイドへの大きなボールを多用してチャンスを量産してゆく。チャンスメイクで苦しめられていた鈴木も、フィニッシャーとしての動きを増やし、決定機にかかわってゆくようになった。それでも、マリノスはトーマス・デンが何度もシュート機会寸前でクリアに成功。36分にレオ・セアラのゴールが生まれたものの、ゴールはその1つのみ。2点リードで前半を終えた。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) 後半も鹿島の猛反撃が続くが、マリノスも大声援に応えるべくチーム一丸で戦い続ける。飯倉大樹(写真)の好守も光った。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) 試合を終わらせる4点目を奪うことができないものの、2点目を与えないまま終盤へ。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) 勝利への執念をボールへの執念に変え、最後の最後まで食らいつくプレーを貫いたマリノスは、ついにタイムアップを迎え、連敗を7でストップ。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) がむしゃらに結果を追い求めたマリノスが、今シーズン2勝目を手にした。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) キッカケとなりうる結果を手に入れたマリノスだが、これがキッカケだったのかどうかは、この先の試合の結果次第。残留圏の17位との勝ち点差は8。この日の最高潮の戦いぶりを標準値とすることができれば、まだまだ逆転は可能。勝負はここからだ。(20250525)撮影/原壮史(Sony α1使用) 写真の記事へ戻る