■フロンターレにいる意味
瀬川が足のつりのを感じたのは、延長後半が残り5分、あるいは7分というタイミングだったという。
「ルーズボールを取りに行こうと思って取れなくて、そのときちょっとつってしまって。結構今まで以上に強いつり方だったんで、やばいなと思ったんすけど、気合でなんとかしました。押し込まれる展開だったので、少しでもプレッシャーかけられるところはかけにいって、ゴール前を固める時は固めてって。それでも失点してしまったのは改善点かなと思います」
執念を感じさせる瀬川祐輔の発言だが、背番号30にはその理由があった。
「フロンターレにいるっていうのは、タイトルを取らなきゃいけないチームにいるってことだと思ってます」
こう語り、今季から所属するチームのためにタイトルへの執念を体現したのだった。
(取材・文/中地拓也)
(後半へ続く)