8月26日、J1リーグ第25節が行われ、ヴィッセル神戸はFC東京と対戦。国立競技場に乗り込んで、激闘を繰り広げた。
この試合はホームチームが前半18分に先制。そのまま時間が推移し、後半アディショナルタイムに入る。しかし、土壇場でアウェイチームがPKを獲得し、これを大迫勇也が冷静に決めて試合を振り出しに戻す。後半45+2分のことだった。
ところが、同45+10分にアダイウトンが勝ち越し弾をゲット。再び神戸は1点のビハインドとなり、敗戦濃厚の状況となった。それでもあきらめなかったのがMF山口蛍だった。
前に人数をかけて攻めかかる神戸は、相手に弾かれても再びゴール前にボールを運ぶ。そうして左サイドから送られた浮き球に、ゴール前で大迫が反応。ゴール右寄りの位置で、これを頭でマイナス方向に落とす。
山なりの放物線を描いたボールはペナルティエリア内の中央の浅い位置に落下するが、そこにいたのが山口だった。その軌道を見極めるや、山口はダイレクトでボールを右足で叩く。そして次の瞬間、強烈なボレーシュートがゴールネットに突き刺さったのだ。