ポルトガル2部オリベイレンセに所属する元日本代表FW三浦知良が、現地8月20日に行われた敵地ビラベルデンセ戦で今季リーグ戦初出場を果たし、その“勇姿”と“ゴール未遂”に賛辞の声が上がっている。
昨年2月に期限付き移籍でポルトガルに渡った“カズ”は、56歳となった今季もレンタル期間を延長する形で現役を継続した。今季開幕戦はベンチ入りも出場機会がなかったが、第2節に出番到来。1−1の同点で迎えた後半アディションナルタイム突入直後に、33歳のブラジル人MFフェリペ・アウベスとの交代でピッチに足を踏み入れた。
その直後のファーストプレーだった。右サイドでパスを受けた25歳のリカルド・シュッテがドリブルでボックス内に侵入すると、中央へシュート性の鋭い折り返し。そのボールの先に走り込んでいたのが、背番号11のカズだった。通れば“カズゴール”の場面だったが、相手GKが鋭い反応でパスが通る寸前に手を伸ばしてカット。しかし、そのこぼれ球を26歳のジョアン・パウロが滑り込みながら左足で押し込んで勝ち越しゴールを奪った。
ゴール後、ジョアン・パウロとハイタッチを交わしたカズは、その後も最前線でプレー。追加タイムが最終的に12分あったことで約11分半に渡り、ふた回り以上年下の選手たちに混じってピッチ上を走り回った。