■ダミアンとの違い
では、DF陣はどう思ったのか。今週からチームに完全合流した車屋紳太郎は、「ボール前の崩しだったりとか、自分でゴールするだけじゃなくて周りを使うのもうまいですし、周りの選手の状況が良ければパスを選択できるっていう、ゴールだけじゃなくてアシストの部分でもすごく貢献してくれそう」と感じた。そして、「見ている感じだと、シンプルにはたいたり、すごく周りが見えてる」とも話す。
その強靭なフィジカルはやはり魅力的で、「出しどころがないときにそこで一発で収めてくれると一気に状況が変わるので、お互いにうまく合わせながら、やっていけたらいい」と、コミュニケーションを取っていく構えだ。
そして、「今日ちょっと対峙したんですけど、重心が下がらないんですけどケツがすごいんで近寄れない」と話すのは、佐々木旭。近寄れないばかりか、「一回俺、体が浮いたんです、ケツで」とも話す。「すごい懐が深いなっていうイメージと、すごい動き出しとか声かけながらやってくれるんで、分かりやすい」とも説明する。
チームには元ブラジル代表FWのレアンドロ・ダミアンがいるが、「ダミアンは体が強いんですけど腕でキープするタイプで、(ゴミスは)ケツでキープするタイプ。懐が深いんで、(ボールまで)すごい遠いなって思いました」と実際に対峙して感じた違いを明かす。
ただし、同じチームメイトであればこのうえなく頼れる存在となる。
「結構しなやかなんで、今日のミニゲームの最後に一緒のチームでしたけど、背負って待っててくれたので、そこに預けてみんなが潜り込んでっていうシーンはけっこう作れたと思う。多分、(Jリーグでは)相手に負けないくらい強いと思うんで、そこは信頼して当てて入っていける」とした。
実際、この日のミニゲームで佐々木はゴミスの得点をアシストしたが、「ボレーシュートもすごいパンチありましたし、PKもさっき見てましたけど、軽く蹴りそうなところからすごい強いシューとで全部決めてた」と決定力もすでに目を見張るものがありそうだ。