8月22日、浦和レッズがACL本大会出場を懸けて理文(香港)と対戦。埼玉スタジアムで行われたこのプレーオフを3-0で制した。
勝利が絶対的に求められたこの試合で、浦和にとって嬉しい手応えもあった。中島翔哉が浦和に移籍後、公式戦で初先発を飾ると2得点に絡んでみせたのだ。それに加えて、随所でそのキープ力やアイデアを見せるなど今後のチームに大きな可能性を感じさせるプレーも披露した。
その中島が絡んだ2点目は、サッカー日本代表クラスの3選手が絡んだもの。それは前半6分のことだ。中島が相手ペナルティエリアの右側の手前でボールを持つとそのまま縦にドリブルを開始。PAの角の手前で一度止まる。
その外をオーバーラップしたのが酒井宏樹だった。中島はマークする相手選手に背を向けた体勢だったものの、クルリと前を向くと同時に酒井にボールを供給。相手DFの意表を突いたこのパスで酒井は一気に裏を取ることに成功し、完全にフリーの状態で中にクロスを送る。
ゴール前のファーの位置に落下するこのパスに飛び込んだのが興梠慎三で、相手選手に抑えられながらも頭でうまく合わせてゴールネットを豪快に揺らしたのだ。
中島、酒井、興梠がそれぞれ持ち味を出しての追加点となった。