J1の湘南ベルマーレは、J3のY.S.C.C.から福田翔生が完全移籍で加入すると発表した。この「2階級特進」の個人昇格に、両クラブのファン・サポーターから期待の声が上がっている。
福田は福岡県出身で、高校時代は地元であり全国的な名門の東福岡高校でプレー。卒業後の2019年には、当時JFLのFC今治へと加入した。
今治での4シーズンでは主力に定着することができず、ゴールを記録することもできないまま、契約満了で今治を昨季限りで退団していた。
今季は今治と同じJ3を戦うYS横浜へと加入。開幕スタメンをつかむと、第2節でプロ初ゴールを記録した。現在15位とJ3でも苦しむチームにおいて、得点ランク3位の11得点と気を吐いていた。
湘南は現在、J1で最下位に沈んでいる。エースFWだった町野修斗がドイツへと羽ばたき、FC東京から期限付き移籍で加入していた山下敬大は重傷を負って契約解除でのFC東京復帰が発表されていた。そこで白羽の矢が立ったのが、福田だった。
ガンバ大阪でプレーする1学年違いの福田湧矢は実兄であり、東福岡高校ではチームメイトとして同じピッチに立ってプレーした。YS横浜でも試合で着用していた黒手袋には、SNSで「おばあちゃんに買ってもらったから付けてます!!」と明かすなど、家族の絆を大切にする姿も示している。