8月12日、J2リーグ第30節が行われ、ケーズデンキスタジアム水戸で行われた水戸ホーリーホック対V・ファーレン長崎は、点の取り合いの末に3−3の引き分けに終わった。計6得点が生まれた中、長崎のMF中村慶太の決めた華麗なゴールが反響を集めている。
長崎が2−3と1点を追う後半38分だった。右サイドからの横パスを相手陣中央で受けた背番号50の中村は、ボールを足元に収めて前を向いた直後、左前のカイオ・セザールに縦パスを送って前方へ走り出す。続けて、カイオ・セザールからの落としのパスを、さらにダイレクトで、今度は右前のジョップ・セリンサリウに送る。そしてそのリターンパスに鋭く走り込んで右足一閃。矢のようなシュートをゴール左隅へ突き刺した。
水戸守備陣は1点を守るために引いた状態で、ピッチ中央には多くの人数を揃えていたが、その守備網を中村が、華麗な“連続ダイレクトワンツー”でど真ん中から崩し切った。中村は2点を追う前半28分にも右足でゴールを決めており、この日は2得点の活躍で、チームの勝点1獲得の殊勲者となった。