８月１１日、なでしこジャパンの冒険が終わった。FIFA女子ワールドカップ オーストラリア・ニュージーランド大会でベスト４をかけてスウェーデン代表と対戦したが１－２で敗れた。優勝を目標としていたが、夢半ばでニュージーランドを去ることとなった。
悔しい敗戦だ。ここまで快進撃を続けていた。グループステージでは３戦全勝。スペイン代表すらも相手にせず、ラウンド１６ではノルウェー代表にも複数点差で勝利。夢が夢ではないと思った人は少なくなかった。
それでも、準々決勝での相手が難敵であることは分かっていた。FIFAランキングで格上であるだけでなく、同１位のアメリカを破って勝ち上がってきたチームである。ここを超えれば頂点が見えると思われたが、超えることはできなかった。
その試合後の、ある光景が世界を感動に包んでいる。「UEFA Women’s Champions League」の公式ツイッターアカウントが、ピッチ上を捉えた１枚の写真を投稿した。「𝐓𝐡𝐞 𝐁𝐞𝐚𝐮𝐭𝐢𝐟𝐮𝐥 𝐆𝐚𝐦𝐞」（美しい試合）と名付けられたその写真は、芝の上で力なく座る浜野まいかをスウェーデンの選手が慰める様子だ。
この選手は浜野が所属するハンマルビーIFのチームメイトであるヨンナ・アンデション。同僚の涙を見て、そばで支えてあげないわけにはいかなかった。
