8月9日、J2 V・ファーレン長崎が公式ツイッターに、建設中の新スタジアムの映像を公開した。そのデザインや込められたクラブの想いに、多くのファンが心を掴まれている。
この日は、日本にとって、そして長崎にとって特別な日である。1945年の同日11時2分、原子爆弾が長崎の街を襲った。多くの被害、という言葉では言い表せないほどの被害を受け、そして日本は被爆国となった。
現在、長崎の街も県も。当時への気持ちを忘れずに持ちながら発展を遂げている。そして、ここをホームタウンとするV・ファーレン長崎も、気持ちは一つである。新スタジアムのデザインにも、その思いが込められた。
まず、観客席の色である。「長い歴史の中で多様な世界の文化を受け入れてきた長崎の海のディープブルーと、平和を祈念し世界に発信する長崎の空のスカイブルーをグラデーションで配色」と説明があるように、新たな客席はピッチから上部方向にかけてグラデーションカラーになっている。
さらに、その客席には4面に文字がデザインされている。それは、『PEACE』『SoftBank』『V-VAREN』『WELCOME』の文字で、ここにも平和への祈りを感じさせるものとなった。