4位(勝点37)の浦和レッズは、2位(勝点43)の横浜F・マリノスと対戦。中断明けの上位対決はスコアレスドローの痛み分けとなった。
そんな中、17歳のMF早川隼平がリーグ戦初先発を果たすと躍動感あふれるプレーを見せた。
「慎三(興梠)さんやタカ(関根)君が、ベンチにいると分かっていたので、前半45分という気持ちで、力を残すというよりは良い感じで試合に入れたと思います」(早川)とエネルギーをみなぎらせた。
そして、自分の中で良い緊張感を作ってピッチに立つと、開始5分にはサイドを駆け上がったDF荻原拓也に鮮やかにパスを通す。荻原はペナルティーエリアに侵入しシュートを打つが僅かに枠を捉え切れない。
早川は「あそこに拓也君が走ってくれて、タイミング良く相手と入れ替わりチャンスになって良かった」と話す。下部組織の先輩であり、同じ少年団に所属していた荻原との息の合った連係について「小さい頃から知っていてやりやすいのはあります。僕に気を使ってくれて声をかけてくれますし、僕も気を遣わずに言えるので、そういうとこでマークの受け渡しはスムーズにいけたと思います」と続けた。
そして、早川にビッグチャンスが訪れた。30分、FWホセ・カンテの縦パスを受けたMF伊藤敦樹がゴール前中央に折り返す。上手く抜け出した早川だったが、ほんの一瞬躊躇するとボールは、そのまま横切り、早川は悔しそうに天を見上げた。
「キーパーに近づいてコースがなくなると思って止まってしまった。もっと突き詰めていかなければ。みんな戦っているので、もっと自分が気を使ったり、やっていかなければと思いました」と悔しげだった。さらに「次の試合、練習からすぐに改善できることなので、もう一回やっていきたい」と反省した。