8月5日、J1リーグ第22節が行われ、国立競技場で行われた一戦は、名古屋グランパスが1−0でアルビレックス新潟に勝利した。その“虎の子の1点”が称賛を集めている。
名古屋が国立をホームゲームとして開催した特別試合。『ピクシー10年ぶりの帰還』としてクラブのレジェンドであるドラガン・ストイコビッチ氏をゲストで招き、キックオフ前からOBトークショーや松平健の生ライブなど、数々のイベントが実施された。そして、クラブとして“負けられない試合”で、鮮やかなゴールが生まれる。
前半14分だった。右サイド奥深くで複数選手が絡みながらボールを動かすと、DF藤井陽也からの横パスをボックス内で受けたMF和泉竜司が、一気にスピードアップ。縦に突破して相手DF陣を置き去りにすると、中央へ鋭いグラウンダーのクロスを送る。そこにいたのが、MF森下龍矢だった。左サイドの位置から中央に入り込み、右足ダイレクトでゴールに押し込んだ。
ゴールを決めた森下は絶叫後、渾身のガッツポーズでチームメイトたちと抱き合う。スタンドから見守ったストイコビッチ氏も、鮮やかな崩しから生まれたゴールに拍手を送った。