女子W杯オーストラリア&ニュージーランド2023の1次リーグ第3戦が行われ、日本代表が4対0でスペイン代表を下してC組首位通過を決めた。この試合のダメ押しの4点目となったFW田中美南の強烈な一撃が反響を呼んでいる。
試合開始直後からボールを支配されたなでしこジャパンだったが、ボールを奪ってからの素早い攻撃で前半12分にFW宮澤ひなた、同29分にFW植木理子、同40分には再び宮澤が決め、前半だけで3−0とリードを奪った。後半に入ってからもFIFAランキング6位の強豪スペイン(日本は同11位)の攻撃を跳ね返し続けた日本は、積極的な選手交代の中で、後半22分からピッチに入った田中がトドメを刺した。
後半37分だった。自陣右サイドからの縦へのスローインのボールを、最前線の田中がうまく体を使いながら相手DFのプレスをいなして裏へ抜け出す。
そこから斜めのドリブルでボックス内に侵入すると、戻ってきたDFに対して右足シザースから左側に持ち出すや否や、鋭く左足を振り抜く。インフロントにかかった強烈なシュートは、凄まじい勢いでゴール左上の隅に突き刺さった。