J1の浦和レッズは25日、MF中島翔哉の加入を発表した。6シーズンぶりにJリーグでプレーする元日本代表の姿に、歓喜と驚きの声が上がっている。
中島は多くのプロ選手や日本代表を輩出した東京ヴェルディの下部組織で腕を磨いた。2012年にはトップチームでデビューを果たし、プロとしてのキャリアを歩み始めた。
日本代表にもU-17時代から選ばれ続け、2014年のリオデジャネイロ・オリンピックにも出場。背番号10も託される期待の星だった。
輝かしいキャリアはサムライブルー、さらにはヨーロッパでも続いた。2017年にはポルトガルへと渡り、2019-20シーズンに移籍した同国の名門ポルトでは背番号10を背負い、2018年に初陣を飾った日本代表でも「10番」のユニフォームを身にまとった。
だが、プロキャリアは決して順風満帆ではなく、苦しい時期も過ごした。コロナ禍の2021-22シーズン途中にはUAEのアル・アインへと期限付き移籍。国外キャリアの振り出しとなったポルティモネンセ、さらに財政難のアンタルヤスポルへとプレーの場を移しながらも期間を残して契約解除が続き、今年7月にはフリーの身になっていた。
その若くして将来を嘱望されてきた才能が、久々に日本に帰ってくる。浦和は25日、中島の完全移籍での加入を発表。背番号も「10」になることが明らかにされた。
中島は「サッカー小僧」として知られ、時には笑顔を浮かべながらピッチで躍動していた。来月23日で29歳になるMFは、クラブのツイッター公式アカウントで、「大人」の表情でファンに向けてこう語りかけている。
「久々に日本でプレーすることになって、すごく楽しみです」
「やっていても見ていてもワクワクするような楽しいプレーをして、チームの勝利に貢献できればなと思います」