【前田大然はどう変わったのか(1)】元同僚・畠中槙之輔が語る「マリノス時代は3本に1本仕留められればいい選手だったが」の実感。反町監督のプロ入り直後の評価と現指揮官の言葉も対照的の画像
横浜F・マリノス相手にハットトリックを決めたセルティックの前田大然 撮影:中地拓也

 昨季スコットランドでリーグ・FAカップ・リーグカップの3冠を達成したセルティック。かつて中村俊輔(横浜FCコーチ)も異彩を放った名門クラブが新シーズン開幕前に日本ツアーを実施。19日には日産スタジアムで横浜F・マリノスと親善試合を行った。

 派手な打ち合いとなった一戦は6-4で横浜が勝利したが、見る者の度肝を抜いたのが、前半45分間だけでハットトリックを達成した日本代表FW前田大然だ。開始7分にはDFの背後に抜け出したリエル・アバダのクロスに反応し、確実にゴール前で合わせて1-1の同点に追いつくと、21分にも同じような形から2点目をゲット。さらに42分には横浜時代からの同僚・岩田智輝の右クロスを冷静に流し込んで3点目を叩き出した。

「今日を楽しみにしてくれたファン・サポーターがいたので、ゴールという形を見せられてよかった。あそこ(ゴール前)でスプリントして入るか入らないかでゴールが取れるか撮れないかが決まる。そこは自分の持ち味なのでよかったなと思います」と本人も2021年シーズン以来の古巣凱旋に満足そうな様子を見せていた。

 トッテナムへ赴いたアンジェ・ポステコグルー監督に代わって就任したブレンダン・ロジャース新監督も「大然は類まれなるパフォーマンスを見せてくれた。3点を入れたが、あと1、2点取れたんじゃないかと思うほどだった」と絶賛。前田にとっては最高のアピールになったと言っていいだろう。

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