■町田に見え始めた方程式の綻び
つまり、堅い守りで失点を最小に抑え、エリキとミッチェル・デュークという強力ツートップとセットプレーを生かして勝利するという町田の(黒田監督の)勝利の方程式に、最近は綻びが生じ始めているようだ。
相手を研究し、相手の良さを消して相手の嫌がることをする……。そんな、勝負にこだわった試合が多いのはJリーグの、いやJ2リーグの大きな特長でもある。町田の守備の弱点を突いて中盤での競り合いを避けながら、サイド攻撃に徹する。そのような工夫を必ず相手は仕掛けてくるのだ。
従って、勝点10の差をつけて首位を独走している町田だが、このまま一気に優勝まで走り切るのはやはり難しいのかもしれない。
細かなポジション取りについての約束事が守備の堅さにつながっているのだが、当然、そのためには運動量も要求されるので、これからの夏場をどうやって乗り切るのか。それも、大きな課題となるだろう。
ただ、その町田を追う2位グループは大混戦となっていて、圧倒的な強さを持つ挑戦者が不在なのは事実。東京Vにしても、大事な町田との首位決戦を前に、第24節では新井悠太が一矢を報いただけで長崎に完敗してしまっていた。