■FC東京ファンは天皇杯に期待

 プレーが止まって、先に、東京のディエゴ・オリヴェイラが近づいた。入って来た医療スタッフは即座に「X」のサインをベンチに送った。長友佑都も心配そうに見つめていた。

 長友は担架に乗って退場する酒井に付き添ってチームメイトのように見送った。

 酒井の負傷はエンリケ・トレヴィザンとのヘディングの競り合いで左ひじから落下し、脱臼したものだった。

 興梠の500試合記念のゴールは見られなかった。

 前半はポストが、後半はトレヴィザンのタックルがそれを阻んだ。

 消耗戦は0-0ドロー。

 この結果に、浦和のファンは不満を示していたが、東京のファンは12日のヴェルディとの天皇杯への意気込みのバナーを掲げていた。

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