7月4日に行われた川崎フロンターレの練習に、谷口彰悟の姿もあった。元キャプテンの突然の参加に、居合わせたサポーターからも歓声が上がった。
その練習で、ひと際声が上がる場面があった。それはウォーミングアップの時のことで、谷口と橘田健人が2人1組に。片方がボールを投げると、もう片方がそれをヘディングで返したのだ。言葉にすればそれだけのことだが、新旧キャプテンによる組み合わせは見た人の心を熱くするのに十分だった。
谷口が麻生で調整をするのはこれが2回目だという。アル・ラーヤンでのシーズンを終えてこのオフを日本で過ごした元キャプテンは、5月25日にも訪れていた。
練習後の橘田に、ウォーミングアップの際に何か話したかを尋ねると、「練習中だったんで、ボールを蹴っただけです」とのこと。それでも、「こないだ話せたので」と、5月に来た際に2人で言葉を交わしたことを明かした。
そのときはピッチの上で少し話して、「あとで上で話そうか」と食事をしながらの会話になったという。時間にすれば20分程度。重いポジションであるだけに、それを話せることで気持ちが楽になったのではと聞いてみると、「そうですね、アドバイスもらえたんで」と笑顔を見せた。