■「より前を向く意識になっています」

 前回の川崎フロンターレ戦(1-1)が今季初得点。ずいぶんと遅くなってしまったがフィーリングも良く、コンディションも上々でゴールだけが足りていなかった。「調子は良かったのですが、結果が、中々ついてこなかった。それ以外は良いプレーできていました。ゴールが付いてくると、より体も軽くなりますし、ゴールに向かう姿勢を出せます」と話す。

 その上で「ポジショニングが上手く取れるようになり、より前を向く意識になっています。きつい体勢でも前を向いてフォワードに当てて3人目の動き出しなど、それを意識しているのでゴール前に入る回数は増えています」と大量得点となった要因を明かした。

 また、この試合には元浦和で、現在はシュツットガルトでプレーするMF原口元気が観戦に訪れていた。2017年J1第17節サンフレッチェ広島戦(4-3)で関根が5人抜きのシュートを決めた際にも原口が訪れていたというだけに、関根にとって原口は得点への“お守り”なのかもしれない。

 今節をもって暫定という言葉が外れ、4試合ぶりの白星を得た浦和は4位に浮上。「この勝利を積み重ねるきっかけにしたい」(関根)と言う。首位を走る横浜F・マリノスとは勝点差「6」に迫り、その背中が見えてきた。浦和の逆襲が始まっている。

(取材・文/石田達也)

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