まさに森保一監督から特別視されていると言っていい状況の三笘薫(ブライトン)。
「クラブの結果を評価してくれての代表活動だと思うので、自分自身もやってきたことが代表で出るのは嬉しいです。4-2-3-1や4-3-3といろんな形でやりながら、チームで何がベストなのか考えながらやってる中で、今回4-3-3でしたけど、うまくハマったのは事実だと思います」と本人も今季ブライトンで充実したシーズンの成果だと捉えている。
ブライトンでは今季日本人最多記録となる7ゴールをゲット。公式戦通算では10ゴール・7アシストという目覚ましい数字を残した。香川真司(C大阪)や岡崎慎司(シントトロイデン)らが壁にぶつかった世界最高峰リーグで、これだけの実績を残せる日本人選手はそうそういない。指揮官が大きな期待を寄せたくなるのも頷ける。
ただ、三笘に依存しすぎるのも問題だ。今回の6月シリーズを見ると、右サイドに関しては、15日のエルサルバドル戦(豊田)で久保建英(レアル・ソシエダ)と浅野拓磨(ボーフム)、ペルー戦で伊東純也(スタッド・ランス)と久保というように複数の選手を配置して連携を確かめたが、左サイドは2戦連続スタメンの三笘に多くを託した印象が強い。もちろんエルサルバドル戦は後半から中村敬斗(LASKリンツ)をプレーさせたものの、開始4分で2-0・11対10の数的優位という状況がなかったら、それだけ長時間プレーさせることはなかっただろう。
「今は三笘を呼べる時にできるだけ長く出場させて、周りとの関係性を確立させたい」と指揮官は考えているのだろうが、カタールW杯の時のように三笘をジョーカーに回した方がいい状況もある。そういったプランも考えておくべきだ。