■真面目すぎる代表選手たち
大住「相馬のサイドバック起用は、取り組みとして必要だったのかなと思うよね。相馬をあのポジションに起用すること自体が目的ということなのかな」
後藤「相馬自身の新しい可能性を探っているのかもしれないし、何か意図があるからやったことは間違いない。必要に迫られてやった、というわけじゃないでしょ」
大住「菅原は右のサイドバックとして日本代表でポジションをつかんだと思うんだけど、1人だけでは困るから、バックアップを誰にするかということなのかもしれないけどね」
後藤「3月には、サイドバックがボランチの位置に入ったりと、いろいろやっていたじゃない。今回はふつうにオーバーラップを繰り返すという単純な形にしていた。その方がずっとやりやすそうだったね」
大住「使う選手のタイプにもよるね。どうも日本の代表選手たちは真面目すぎるというか、課題を持って練習していると、それをやってみよう、やらなくちゃ、やらないと評価してもらえない、と懸命に取り組む感じがある」
後藤「中盤に入るプレーをやらせるなら、山根視来といった普段からそういうプレーをやっている選手を使った方がいいよね」
大住「森下と菅原は、ふだんはクラブでそういうプレーをしないからね」
後藤「そう。しかもエルサルバドル戦では左右ともサイドハーフがある程度ちゃんとプレーできたから、オーバーラップするタイミングも取りやすかった」
大住「菅原は3月の試合よりも攻撃に出ていくタイミングが改善されているように思った。彼の守備には全然問題がないわけで、課題は前との絡み方。それがこの2、3か月の間に改善されているような感じがした。背番号2をずっとつけていられそうな感じがしたな」
後藤「酒井宏樹が出てきたらどうですか? 2.5くらいになっちゃうかな?(笑)」