ベルギー1部シントトロイデンへの完全移籍が決定しているMF伊藤涼太郎が6月11日、アルビレックス新潟でのラストマッチに臨んだ。その試合後の“お別れスピーチ”が反響を呼んでいる。
ホーム・デンカビッグスワンスタジアムに3万136人のファンが詰めかけ、スタンドがオレンジ色に染まったこの試合。結果は、新潟が1−3で京都サンガに敗れたが、伊藤はふだん通りにトップ下の位置から、切れ味鋭いドリブルやミドルシュートで“違い”を見せながらチャンスを演出した。
その試合後に行われた壮行セレモニーで、伊藤が別れのあいさつをしあ。大きな拍手が降り注ぐ中、「雨の中、今日の試合を観に来ていただき、ありがとうございます」と語り始めると、シーズン途中での移籍に対する胸中、新潟でプレーした1年半を振り返りながら、支えてくれたサポーターへの感謝の想いを丁寧に伝えた。
そして「次、皆さんの前に立つ時には日の丸を背負って立ちたいと思います」と宣言するとサポーターから大きな拍手。それに対して「こんなに好きになったクラブはありません」と伊藤。最後は、込み上げる想いに言葉を詰まらせながら「必ずビッグスワンに帰って来れるように頑張ります。アイシテルニイガタ!ありがとうございます!」と力強く締めくくり、深々と頭を下げた。