Ｊ３ヴァンラーレ八戸の地元に根差した特別ユニフォームが絶賛されている。ＧＫ用ユニフォームはすでに完売という人気ぶりだ。
４年越しに「八戸の夏」が帰ってくる。コロナ禍において我慢を強いられていた人々に、祭りの季節がやってくるのだ。
八戸の「八戸三社大祭」は、地域最大のお祭りだ。毎年７月３１日から８月４日に開催され、古式ゆかしい神社行列や、民話や歌舞伎を題材とした２７台の豪華絢爛な山車が街中に現れて祭りを彩る。起源は１７２１年にさかのぼり、２０１６年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されている。
だが、ここ３年は中止を余儀なくされていた。コロナ禍により、開催することができなかったのだ。
ヴァンラーレにとっても、苦渋の時間だった。２０２１年からこの大祭をモチーフにした特製ユニフォームを作成してきたが、今年はなんと実写写真を使用する。昨シーズンのホーム最終戦にスタジアムにやってきた山車が、ユニフォームに描かれることになったのだ。
フィールドプレーヤー用は黒字に金色、ＧＫ用は金のベースに黒を使い、山車が美しく描かれている。ファンクラブ会員限定の先行販売の段階で、まるで金屏風に描かれたかのようなＧＫ用ユニフォームは、すでに完売しているという。
