「一回で攻め切るのではなく」川崎・小塚和季が明かす、天皇杯・栃木シティ戦での前後半の違い。強気な試合運びが逆転勝利もたらす……足は「つってないです!!」と全力否定の画像
天皇杯の栃木シティ戦でプレーする川崎フロンターレの小塚和季 撮影:中地拓也

 6月7日に、栃木シティFCを等々力に迎えて行われた天皇杯2回戦はホームの川崎フロンターレが3-1で勝利。先制した川崎が一度は追いつかれたが、粘る栃木シを突き放す力強さを見せた。

 この試合では、アンカーに入った小塚和季の強気な試合運びが目についた。栃木シは右サイドバックの野田卓宏が偽サイドバックとして振る舞い、また流動的な中盤が対応を難しくさせていた。そんな栃木シの試合運びを小塚を含めた川崎の中盤が上回った。

「相手の立ち位置というよりは、僕らがうまく相手を上回る立ち位置を取れた」ことが大きいと話す小塚は、「前半は相手の前からのプレスを、上手くソンさん(チョン・ソンリョン)も使いながら、僕だったり、シャドーの二人が上手く間を取ってくれたので。うまくそこを剥がせたのかと思います」と話す。

 前半18分に先制した川崎だったが、試合自体は相手ゴール前での精度が上がらず。修正して臨んだ後半は、ある程度栃木シを押し込む試合展開になっていた。そうした内容の変化について小塚は、ロッカールームでの修正が功を奏したのだと話す。

「やっぱりハーフタイムで、より相手の陣地に行った時に落ち着いて、一回で攻め切るのではなくて、何回も何回も、ニアゾーンを取ることだったり、落ち着いて行こうという風に話してたんで。より、その後半は、それが少しは出たのかなと思います」

 またインサイドハーフで先発したチャナティップをより攻撃的にプレーさせるべく、瀬古樹と連携して試合を進められたとも話していた。

「チャナは、やっぱり前で受けた方がチャンスに関われると思ったので。試合前も、樹と僕で、より、後ろの方は僕と樹が背負って、できるだけチャナを前に出そうっていうのは話していたんで。チャナを気持ちよくプレーさせることは意識しました」

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