6月7日、天皇杯の2回戦が各地で行われた。浦和レッズは浦和駒場スタジアムで関西大学と対戦。この試合は延長までもつれ込む激戦となった。
ここまで連戦が続く浦和は、スターティングメンバーを大きく変えて挑んだ。ホームとはいえ、鹿島アントラーズとの因縁マッチから中2日。GKも含めての大幅な変更を行い、フレッシュな布陣で試合に入ることとなった。
しかし、1点が遠い展開となった。浦和だけでなく関西大学も決定機を迎えるだけに、気持ちが落ち着かなかったであろうサポーターでなければ、見どころはあった。その一つが、後半31分の場面である。
浦和は自陣でボールを奪うと、ブライアン・リンセンにつなぐ。背番号9を背負うストライカーはそのまま自らボールを前進させると、ハーフウェーラインまで持ち上がる。そして、相手GKの位置を確認して狙えると判断するや、そこからロングシュートを放ったのである。
ぐんぐん伸びるボールはそのままゴール左を射抜くかと思われたが、ここで関西大学のGK山田和季が横っ飛びで手に当てる。そして、地面に横になりながらも、そのままマイボールとしたのだ。