6月4日、J1第16節サンフレッチェ広島ー京都サンガFCの試合が行われた。試合は広島が後半に先制するも京都が同点に追いつく。それでもその2分後に広島が逆転すると、アディショナルタイムにダメ押しの1発を決めて3-1、ホームで勝ち点3を獲得した。
広島にとってダメ押し弾となった川村拓夢のゴールが話題になっている。
1点リードで迎えた後半のアディショナルタイム、ボールを持ったGK大迫敬介が相手陣内へボールを飛ばすが相手DFが頭ではね返し、センターサークルへ落下してくる。そのボールを両チームの選手が競り合うと、ボールはさらに広島陣内中央へこぼれて相手選手の足元へ。しかしそこを広島の選手たちが挟むように止めると、ボールは川村の背後へこぼれる。
前を向いた背番号8は、プレスへ来た相手に体を入れてボールをキープするとそのまま加速。続いて右から来た相手を置き去りにするとやや右にコースを変えて、進路先で待っていた3人目も避けた。さらに、正面から来た4人目のDFにボールを奪われそうになるも、ボールを軽く浮かして京都DFを振り切ってみせる。
日本代表MFの目の前に残るはゴールとGKのみ。ペナルティアーク付近からコースを狙いシュートモーションに入ると、きれいに逆をついて左足でゴール左へ流し込んだ。
ゴールシーンでは、観戦に来ていた川村の古巣である少年サッカークラブの子供たちが喜ぶ姿も見られた。