6月3日、J1第16節ヴィッセル神戸―川崎フロンターレの試合が予定されていたが、台風2号による影響でアウェイチームの遠征が不可能となり中止になった。しかし、ノエビアスタジアム神戸では、多くの人を感動させるドラマが生まれた。
ツイッター上で「#チャリ神戸」をつけて、川崎から神戸までを自転車で移動する様子を伝えていた1人のフロンターレサポーターがいた。その距離、なんと600キロ。5月29日に川崎を出発したことを報告していた「夜へ急ぐ人」さんがこの日、無事にスタジアムへ到着していたのだ。
これはあくまでも個人が始めたこと。しかし、その動きをヴィッセル神戸は注視していた。なんと、試合が中止になったノエビアスタジアム神戸で、「夜へ急ぐ人」さんのゴールを受け入れる態勢を整えていたのだ。
公式ツイッターアカウントは、その際の様子を動画で投稿している。スタジアムの正面で、フラッグを持ったスタッフ・サポーターが両側に立って花道を作り、「ようこそ神戸へ」と書かれた幕をゴールとして用意していた。そこへフロンターレブルーのユニフォームを着た1台の自転車がやってくると拍手や「お疲れ様です!」などの掛け声で、完走した〝鉄人〟を歓迎した。
到着後には花束が手渡され、現地にいた両チームのサポーターからもう一度拍手が起こった。これらの粋な出迎えに対して男性は、自身のツイッターで以下のようにコメントしている。
「チャリ神戸ゴーーーーール!いやいやいや!すんごい事がおきた!なんかスタジアム前に、ものすごい人と旗が!何かの練習中かと思ってたらなんと俺のゴール待ちぃ!?やばぁぁぁあ!しかも、スタジアムの中まで見学!最高の思い出!チャリで神戸に来て良かった!」
その後に記念撮影を行ったり、スタジアムの中を見学したりする様子も本人のツイッターアカウントで伺うことができる。