■オードリーが驚いた吉田社長の姿

 この番組の司会を務めるのは人気お笑いコンビのオードリーだが、若林正恭と春日俊彰の2人が驚いた場面もあった。それは、川崎フロンターレの吉田明社長の対応だ。

「ふつう、社長って聞くだけで“近寄りがたい”ってイメージがあるじゃないですか。でも、カメラが捉えた姿は、とにかく腰が低い姿。お客さんを回って挨拶をし、そして自らアテンドする姿は“最前線にいる営業マン”というもので、2人ともかなり驚かれていました」

 オードリーは“大人のスポーツの楽しみ方”を実感したという。

 冨田ディレクターは、この番組を通して「多くのサッカーファンの方に興味を持っていただくことができれば」とも語っており、どうやら会心の“撮れ高”と編集だった様子。実際、沖縄キャンプからすでに現地入りして川崎を見つめていたというから、面白くないわけがない。

 ダミアンの突如の登場でスタッフがどんな行動を取ったのか、そして、吉田社長はどのような姿をカメラに捉えられたのか。5月30日の23時からNHK総合で放送される『100カメ』を見るしかない!

【NHK『100カメ 川崎フロンターレ』】

NHKの人気ドキュメンタリー番組。ひとつの“場”に100台のカメラを設置し、そこで生きる人々を観察する。
今回の題材はJ1川崎フロンターレで、今年3月4日に行われた川崎―湘南(等々力)に、100台のカメラを設置して撮影。総撮影時間は1600時間に及んだという。
放送はNHK総合で5月30日の23時~。

(取材・文/中地拓也)

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