5月30日、J1リーグ戦の舞台裏に肉薄する番組が放送される。NHKの人気番組『100カメ』(放送は23時~)が川崎フロンターレのホームゲームに“潜入”したのだ。
『100カメ』とは、あるひとつの“場”に100台の小型カメラを設置し、そこで生きる人々を観察するというドキュメンタリー番組だ。通常の番組であれば当然出てくる「インタビュー」や「ナレーション」がないため、よりリアルな現場を感じることができる。
救急病院やTwitter社などさまざまな現場に密着してきた同番組が今回取り上げるのは、3月4日に行われたJ1リーグ第3節の川崎フロンターレと湘南ベルマーレの一戦。日本のプロサッカーチームにとって最も大事な公式戦の一つの裏側をカメラが捉えたことになる。
この記事を書いた本誌記者も、この試合当日に現場を訪れた一人。探せば次々と見つかるカメラに驚き、実際には100以上が設置されているのではと“逆詐称”疑惑まで持ったほど。また、一般客への配慮も含めてNHKの取材の入念さに唸ったことを覚えている。
自身が取材した現場が、その番組の舞台になるということで、この番組に携わったNHK制作局 第2制作センターの冨田佑ディレクターを直撃。見どころを聞き出した。