5月28日に、川崎が柏を等々力に迎え、2-0で勝利し公式戦の連敗を3で止めた試合後のことだった。21分に先制点を決めていた小林は、押し込みながらも追加点が奪えない展開の中、45+1分に登里が決めた2点目が嬉しかったという。
「2点目が本当に欲しいなって思ってた中で、ノボリが決めてくれたので。嬉しくて、抱きつきに行ったら、あいつの肩。ちょっと痛めさせてしまって」
ファインゴールの登里に小林が抱きついた瞬間、苦悶の表情を浮かべて崩れ落ちる登里を見て、「あんなので痛むのかなと思ったんですが」と本音をのぞかせる小林は「申し訳ないなと思いながら、やばいなと思って、ちょっと焦ってましたけど」とその瞬間の心境を振り返っている。そして最終的に登里がフル出場できたことに、「最後までやってくれたので、良かったです」と胸をなでおろした。
そんな小林は、普段から登里のことを師匠と呼んでいると苦笑い。
「シュート練習してると、(登里が)ふざけて顔出して来て、訳の分からないアドバイスして行くんですよ。『片目つぶって』とか『両目つぶって』とか。それで『打てるか!(笑)』って、そういう流れで、師匠というあだ名が付いてたんですが、決めるのは師匠ですね。素晴らしかったですね」