J1鹿島アントラーズの特別な試合を、人気お笑い芸人がゲストとして盛り上げた。ふだんからクラブ愛が強いことで知られるが、Jリーグ30周年のスペシャルマッチで、新境地を開いた可能性がある。
お笑いコンビ「カミナリ」の2人は、茨城県出身の人気者だ。茨城弁も交えたネタなどで老若男女を問わず、広く親しまれている。
2人ともスポーツを愛し、ツッコミ役の石田たくみは中学校時代に全国大会に出場するなど、バスケットボールへの造詣が深い。相方のボケ役、竹内まなぶはサッカーファン。中でも、所属事務所のプロフィールで趣味を「鹿島アントラーズを応援すること」と記すなど、地元クラブへの愛を公言している。
5月14日、そんなカミナリの2人の姿が、国立競技場にあった。リーグ30周年のスペシャルマッチとして開催される鹿島のホームゲーム、名古屋グランパス戦の盛り上げ役としてはせ参じたのだ。
クラブとしても力が入っていたようで、試合開始前から国立競技場におけるカミナリの動画を次々とツイッター公式アカウントで投稿していた。たくみは鹿島伝統の赤いユニフォーム、まなぶはGKユニフォームで、さまざまなレポートをこなしていた。
まなぶが着用しているユニフォームの背番号は「21」だったが、これには訳がある。丸刈りの風貌などが、下部組織から育って鹿島一筋だったレジェンドで、2020年に引退した曽ヶ端準さんに似ていると、ファンの間では評判だった。実際に2018年のイヤーブックでは対談するなど、リスペクトと愛情をあらわにしてもいた。
この日の数々の動画投稿で、まなぶの姿には「さすがにまなぶくんGKユニ似合うな」「曽ケ端にしか見えんかった笑」「曽ケ端がユニフォーム着てリポーターやってんのかと思った」との声が上がっていた。2-0の勝利で試合を終えた後には、ゴール裏のサポーターの前でGKのプレーを真似、「曽ヶ端コール」を受けてもいた。