5月14日、J1リーグ第13節が行われ、新潟アルビレックスが、ホーム・デンカビッグスワンスタジアムで横浜F・マリノスと対戦して2―1で勝利した。リーグ戦5試合ぶりの白星を手にした中で価値ある同点ゴールを決めたのが、MF伊藤涼太郎だった。
前半終了間際に先制ゴールを奪われて1点ビハインドの形で迎えた後半12分だ。相手のGKからのビルドアップに対して高い位置からプレスを仕掛けた新潟。相手のセンターバックからの縦パスを右サイドバックの藤原奏哉がカットすると、ボールを拾った三戸舜介から素早く前線の鈴木孝司へ。その鈴木が前を向いた瞬間、DFラインのやや手前にポジションを取っていた伊藤が、相手DFの背後を奪った。
完璧なタイミングでスルーパスを呼び込んだ伊藤は、ボールを受ける前にルックアップして瞬時に状況を把握すると、飛び出してきたGK一森純を左足インサイドでのファーストタッチで交わし、2タッチ目の右足で冷静にフィニッシュ。ボックス内で時間もスペースも残されていなかった中で、まったく慌てることなくゴールを決めて見せた。