5月13日、川崎フロンターレはFC東京とトレーニングマッチを行った。45分間を2本こなしたこの試合で、松井蓮之がフル出場した。
昨季加入した松井がここまで出場した公式戦は4試合。いずれも昨季のもので、ACLでの2試合と天皇杯での2試合だ。今季はここまで出場機会がなく、トレーニングでその実力を磨く日々が続いている。
今季は序盤に練習試合が比較的多く組まれたものの、このFC東京戦まで1か月半ほどは間隔が空いたため、貴重な実戦機会となった。それは、松井に「久々だったので試合勘があまりなかったのと、体力できつい部分もあって何度か走られてしまう場面もあった」と課題をまずは口にさせることにつながったものの、「試合をしたことで改めて課題が明確になった、いい試合になった」と前を向く絶好の機会でもあった。
特に松井の良さが見られたのは前半で、小林悠への縦パスを何本か通して攻撃の起点となった。また、パスを入れるだけでなく、そこから追い越した動きも見せるなど、積極性が見られた45分間だった。
「悠さんには、“ボールを持ったら俺を見ろ”と言われているので、ボールを持った瞬間はミスをしてもいいから悠さんのところにボールを預けようとは思っていた。チャレンジした結果、何本かいいパスを入れることができた」と振り返ったように、その積極性がチームにリズムをもたらした。