ポルトガル1部のポルティモネンセでプレーする元日本代表GK中村航輔が、第29節のベストセーブ賞に選ばれた。2節連続での受賞となる。
柏レイソルの下部組織で育った中村は、U-12チームからトップチームまで順調に成長。日本代表にもU-15から名前を連ね続け、プロ5年目の2017年にはフル代表デビューも果たしている。
経歴が示すように、その能力は常に高く評価されてきた。2021年にはポルティモネンセに移籍。移籍後はなかなか出場機会に恵まれなかったが、今シーズンは序盤に出場機会を得ると、そのチャンスを活かして定位置を確保。活躍を続けている。
現地時間3月4日に行われたスポルティング戦では、日本代表MF守田英正との日本人対決が実現。名門相手に0-1で敗れたものの、好プレーを見せていた。
ポルトガルリーグ前節でも、日本人対決に臨んだ。元東京ヴェルディの藤本寛也が先発したジル・ビセンテと対決したのだ。
今回の日本人対決でも、中村が力量を示した。中でもポルトガルリーグの動画を扱う現地メディア『VSPORTS』が注目したのが、後半23分のシーンだ。
ペナルティエリア外から弾丸のようなミドルシュートが飛んだ。この一撃には強烈にポストを叩かれたものの、ゴールを割られずに済んだ。それでも次の瞬間、詰めていた相手選手が頭で押し込もうとしたのだが、体を投げ出していた中村がすぐに反応する。横っ飛びしたのと逆方向にヘディングを放たれたのだが、左手を思い切り振るって叩き落したのだ。