5月6日、浦和レッズが3度目のアジア王者になる瞬間を見届けるべく、いや、その座を共に勝ち取るべく、ファン・サポーターが5万人以上も駆け付けて共闘した。圧倒的ホームの雰囲気を作り出すことで、第2戦の勝利を手繰り寄せたのだ。
第1戦を、アウェイゴールを奪っての引き分けに終えて有利な状態でホームに戻ってきたとはいえ、浦和サポーターにぬかりはなかった。数々のビジュアルを用意して浦和の選手を後押ししたかと思えば、絶え間なくピッチに送られるチャントや声援によって、アルヒラルの選手を圧倒した。
ハーフタイムにもビジュアルが用いられたこともあって、先制したのは後半開始3分のこと。DFマリウス・ホイブラーテンのヘディングがオウンゴールを誘ったのだ。
その後、チャンスを作りながらも追加点を奪えず試合は終盤に。残り数分、この1点を守り切ればアジア王者という状況で、それは鳴り響いた。
サッカー好きなら一度は聞いたことがあるであろう、「We are REDS」コールが大音量で鳴り響いたのだ。大音量で、という言葉で言い表すにはかなり物足りない。これまで何度も埼玉スタジアムに取材に訪れた本誌記者も身震いするほどの大きなコールだった。