現地時間の4月29日、AFCチャンピオンズリーグ決勝の第1戦がサウジアラビアのキングファハドインターナショナルスタジアムで行われた。アジア王者の座を懸けて、浦和レッズがアルヒラルと対戦したのだ。
この試合は、前半13分にホームチームが先制する浦和にとっては苦しい展開となる。1点のリードを許したまま前半を折り返したが、後半8分にエースストライカーが役割を果たした。
センターサークルのすぐ左でボールを受けた大久保智明は、前を向いて持ち運ぶと、相手の背後を狙って走り出している興梠慎三目掛けてスルーパスを放つ。相手DFの一人がこれをなんとか足に当てて阻もうとしたが、そのボールはそのままゴール方向に。相手GKも処理できないまま左ポストに当たる。
すると、ポストに当たったボールが興梠の元へとはね返ってきたのだ。相手GKは体勢を崩しており、猛然とスプリントした背番号30はこれを左足で蹴り込んでスコアを振り出しに戻して見せた。
動き続けた興梠の姿勢と嗅覚によって生まれたこのゴールには、SNS上で絶賛の声が相次いだ。
「さすがの嗅覚」
「取るべき人が取ってくれた」
「最高だ。次に繋がる。最高のゴール」
「ちゃんと走った奴が栄光を手にする」
「そんな嗅覚を持つ人間にしか、運の女神は微笑まない!」