4月29日、J1リーグ8試合が行われ、アルビレックス新潟は味の素スタジアムでFC東京と対戦した。
開始8分で仲川輝人が先制ゴールを決めたが、前半12分にアウェイチームが追いつく。MF伊藤涼太郎が直接FKのチャンスを見事に仕留めたのだ。
新潟がFKを得たのは、ペナルティアークの前の位置だった。距離がややある中で、ボールの前には右利きの伊藤と左利きの堀米悠斗が立つ。
ペナルティアークの中にはFC東京の選手が5人横並びになって壁を作り、その背後では1人が下のコースを消す。東京がニアの対策をしっかりとしていた中で、伊藤が選択したのは壁の向かって右横を通すコースだった。しかも、上から落とす球種ではなく、あえて低いボールでバウンドさせた意表をついたもの。
東京の守護神であるGKヤクブ・スウォビィクはJ屈指の名手として知られているが、その想定外をついたもので、背番号13が右足を振り抜くと、2バウンドを経てゴールネット右隅を揺らしたのだった。