■「俺たちも街に出るから」

 クラブがこうして形を整えている中、周囲からの熱い気持ちも寄せられている。社長自らタペストリー交換をしたことで、商店街では感謝の言葉をかけられたほか、「俺たちも街に出るから」と話す選手がいたことを明かした。

 また、クラブOBである中村憲剛氏や中西哲生氏とも意見交換をしたという。

 横断幕が出されてから2週間。悩んだこともあったが、「この街に大切にされているクラブなんだなと、それをものすごく感じました」と再発見した部分もある。

 さまざまな思いを得たフロンターレが、川崎の街とともに改めて歩むための新たなスタートを切った。

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