ブラウブリッツ秋田の新戦力MFが、自身J2で初となるゴールを決めた。その豪快な一撃に、SNSでは驚きの声が広がっている。
秋田MF諸岡裕人は、J2の舞台にたどり着いた。国士舘大学卒業後はJ3の福島ユナイテッドに加入したが、ルーキーイヤーはリーグ戦8試合の出場にとどまった。
だが、2年目に一気に頭角を現す。リーグ戦29試合に出場すると、翌2021年には背番号を1ケタの「6」へと変更。2022年にはリーグ戦32試合に出場し、2ゴールも記録した。
キャプテンも務めた福島での活躍ぶりが認められ、今季は秋田へと加入した。背番号は福島時代と同じ「6」を与えられていた。
開幕戦から先発し、第9節まで全試合でスターティングメンバーに名を連ねた。16日のホームでの大宮アルディージャ戦でも、試合開始から攻守に汗をかき続けていた。
ここまでは、80分過ぎに交代でピッチを去った試合が7つもあった。同点で残り10分を切り、師岡の胸にも期するものがあったのかもしれない。
ボールが大宮陣深くへと展開されると、次々と秋田の選手がゴール前へと入っていく。交代出場していた青木翔大がペナルティーエリア左で突破をうかがう時には、すでに秋田の選手3人がボックス内にいた。
青木はゴール前へのクロスを狙わなかった。選択したのはマイナスのパス。その先にいたのは、遅れて上がってきた諸岡だった。
疲労もあっただろうが、ボールを受けた諸岡は決心していたかのように右足を振るう。強烈にヒットされたボールは、ものすごい勢いでゴール右隅に突き刺さった。思い切り跳んだGKの手も届かない、見事な一撃だった。