4月15日、J1リーグが各地で行われ、アルビレックス新潟はホームにアビスパ福岡を迎えて対戦した。
この試合は劇的な展開となった。ホームチームを応援する大観衆が駆け付けたスタジアムで、福岡が前半のうちに2点をリード。新潟は苦しい状況でハーフタイムを迎える。
そして、後半立ち上がりに新潟は反撃の狼煙を上げる。その先頭に立ったのは、伊藤涼太郎だ。後半開始早々に左サイドのペナルティエリア横で直接FKを得る。
このボールの前に立ったのはMF伊藤涼太郎とMFダニーロ・ゴメス。右利きの伊藤がゴールに向かうボールを蹴るか、あるいは左利きのゴメスがゴールから遠ざかるボールを蹴るか、この時点ですでに駆け引きが始まっていた。
ゴール前に両チームの選手が合わせるために密集する中で、福岡がニアを消すために壁を2枚立たせる。この状態でボールを蹴ったのが伊藤だった。背番号13が右足で狙ったのは、ニア。ボールを蹴るや、壁の1人が動いたため、ニアを素早く射抜くことに成功したのだ。