今季、久々にJ1に復帰したアルビレックス新潟において、攻撃のけん引役となっているのがMF伊藤涼太郎だ。
その圧倒的な技術とセンスを生かしたプレーをこれまで何度も披露してきたが、それを4月1日に行われた明治安田生命J1リーグ第6節でも見せた。今回は、味方のフィニッシュを導いた極上のスルーパスだ。
それは、スコアレスで迎えた前半9分のことだ。秋山裕紀がボールを持って相手陣内の右のハーフレーンを持ち上がると、クルリと反転してMF伊藤に落とす。伊藤はこれを受ける際に反転して体を左に向けるのだが、左足を使ってボールを縦に蹴る。
意外な方向へと放たれたスルーパスに反応したのがFW太田修介で、PA内で中央に走ってこれをダイレクトで右足シュート。フィニッシュは枠を捉えることができなかったが、ゴールネットを揺らしてもおかしくない決定的な場面だった。
Jリーグはこの当該映像を公式ツイッターで公開。その際、「天才ラストパス」「アルビレックス新潟 伊藤涼太郎 選手の天才的なラストパスからフィニッシュまで」と称賛している。