ドイツ1部のフランクフルトに所属する長谷部誠が、来季も選手としてプレーすることが決定した。その新契約発表の仕方が話題となっている。
長谷部は2008年に浦和レッズからヴォルフスブルクへと移籍。それから15シーズン以上もドイツで戦い続けている。
2014年から所属するフランクフルトでは、特に高い評価を受けている。昨年には、43歳となる2027年までの契約延長オファーを受け、指導者転向のプランも含む新契約にサインしていた。
21日には、新たな道が開けた。契約を2024年までに変更したのだが、指導者ではなく選手としてプレーすることを決断したのだ。
その契約締結は長谷部に敬意を示し、日本で行われた。しかも今回、クラブは入念に準備。発表当日には仕込んでいた動画や写真を、クラブのツイッター公式アカウントで一斉に公開した。
動画は、映画の予告編のようだ。フードをかぶった全身黒ずくめの人物が右腕に何かを抱えながらフランクフルト市内の地下街を歩き、地上へと姿を現す。次々とポスターを張っていくのだが、ふつうのものではない。眼を拡大した写真の下に「39」と記されたポスターと、英語で「それはただの数字」と書かれただけの別バージョンが、フランクフルトの街中を埋めていく。
謎の人物が張った最後の一枚には、「2024年まで」の文字と長谷部の顔写真。40秒の動画は、鼻まで黒い布で覆った謎の人物が視線を投げかける姿で締められている。
そう、この人物は元日本代表キャプテンだ。現在39歳で、来シーズンには40歳の大台に乗るが、そんなものは単なる数字に過ぎない、というわけだ。