■ほぼ互角の対戦成績

 日韓両国の大学サッカー連盟が主催するこの大会。現在の大会名となってからは21回目だったが、2020年と21年の第17回、18回大会は新型コロナウィルス感染症の拡大のために中止となっており、前身の大会を含めて今回が25回目の対戦だった。

 昨年は2試合が行われており、6月25日の日本ホームの試合(会場はレモンガススタジアム平塚)では日本が5対0の大差で勝利したが、9月17日の韓国ホーム(安養総合運動場)では延長の末に韓国が2対1で勝利した。

 まさに勝ったり負けたりを繰り返してきたこの大会。これまでに行われた合計25回の対戦成績は日本側から見て12勝2分11敗とほぼ互角の結果となっていた。

「大学サッカー」がその国のサッカー界で重要な役割を担っているというのは、世界を見渡しても日本と韓国だけである。4大会連続でワールドカップに出場した長友佑都やイングランド・プレミアリーグでも注目を集める三笘薫なども大学出身で、もちろん、この日韓定期戦にも出場している(三笘のように国立大学=筑波大学=を卒業している選手など、プレミアリーグには他にいないに違いない)。

 大学生のスポーツの祭典「ユニバーシアード」では男子サッカー競技はこれまでに18回開催されているが、そのうち日本は7度も優勝を飾っており(決勝ではすべて勝利しており、準優勝はなし)、韓国も優勝1回・準優勝5回という好成績を残している。

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