■前半9分で姿を消した冨安

 1stレグは2−2のドローで、ホームでスポルティングを迎えることになったアーセナル。スポルティングには日本代表の守田英正が所属しているが、前の試合で警告を受けて、この2ndレグは出場停止。日本人対決とはならなかった。

 左サイドバックとして先発で起用された冨安だったが、過酷な運命が待っていた。

 開始早々の前半5分頃、冨安は守備で相手に対応しようとした際に左足を滑らせ、右足を不自然に踏ん張る形に。おそらくこのプレーで右ヒザにダメージがあったようで、その後、プレー不能を訴えて、前半9分にベン・ホワイトと交代することになった。

 その後、19分にグラニット・ジャカのゴールで先制したアーセナルだったが、21分にも守備の要ウィリアム・サリバも負傷交代。

 62分にスポルティングのペドロ・ゴンサウベスの超ロングシュートでのゴールで追いつかれ、さらに猛攻を浴びる。72分には1対1の絶体絶命のピンチを迎えたが、GKラムズデールが顔面ブロックの超ファインプレー。

 そのまま試合は延長戦を経てPK戦に突入し、スポルティングGKのアントニオ・アダンのストップもあり、スポルティングが5−3で勝利した。

 守備陣2人を1試合で失ったアーセナルだが、試合後には松葉杖で会場を後にする冨安の姿も目撃されており、重傷の可能性もある。
 
 16年ぶりのプレミア優勝を目指すアーセナル、そして日本代表にとって重すぎる1日となってしまった。
 
 冨安の早い回復を祈りたい。

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