3月11日に行われたJ1リーグで、アルビレックス新潟が川崎フロンターレを破った。前半に奪ったMF伊藤涼太郎の強烈ミドルが決勝弾となったのだ。
スコアこそ最少得点による勝利だが、ホームチームは数々の好機を作ってみせた。その一つが、後半6分に見せたカウンターの場面だ。川崎に深くまで攻められたものの、ボールを奪取すると鮮やかな速攻を発動したのだ。
自陣左サイドでボールを奪ったのは、渡邊泰基。体勢を崩しながらも中にいた味方に渡すと、左のタッチライン際にいた三戸舜介にボールをつなぐ。背番号14は川崎の選手を引き付けると、一度ボールを下げ、ダイレクトで前にいた伊藤涼太郎に送られる。
背番号13はこれをヒールで左タッチライン寄りの三戸に渡すと、これがダイレクトで伊藤の前のスペースに。そしてこのパスで、伊藤も含めた新潟の選手が一気に前に飛び出していく。伊藤はハーフウェーライン付近まで持ち上がると、右斜め前を走っていた太田修介にパス。太田はこれを受けてさらに前進し、右足でシュート。これはGKチョン・ソンリョンにセーブされるものの、ボール奪取からパス7本をつないでの鮮やかなカウンターは話題となった。