3月11日、J1第4節が行われ、アルビレックス新潟が川崎フロンターレをホームに迎えて対戦。1-0で勝利した。
決勝ゴールを挙げたのは新潟の天才、伊藤涼太郎だ。今季、6年ぶりにJ1に復帰した新潟は、ここまで無敗。そのチームをけん引するのがこの背番号13で、これまで1試合ごとに幾度もテクニカルで魅せるプレーを披露してきた。そして今節、豪快なミドルを決めてみせたのだ。
それは、前半22分のことだ。川崎が最終ラインから前線にボールを運ぼうとする中で、DF山根視来からDF渡邊泰基がボールを奪取。そして、すぐに伊藤に預ける。
この時の伊藤のポジションは、新潟から見てPAの左手前の角の手前。PA内にいる味方選手2人も含めて、伊藤の視野には3人が入っていたはずだ。
しかしここで選択したのはミドルシュート。しかも、ニアだ。チョン・ソンリョンがニアに位置していたにも関わらず、右足を思い切り振り抜くと、次の瞬間にはゴールネットに突き刺さっていたのだ。
ゴールが決まると、スタジアムの大歓声の中で、伊藤は胸のエンブレムに手を添えたのだった。