3月4日にニッパツ三ツ沢球技場で行われた、横浜FCと鹿島アントラーズの試合の一場面に絶賛の声が上がっている。
称賛を集めているのはMF佐野海舟だ。現在22歳の背番号25は、今季から鹿島に所属。それまでの4シーズンはJ2のFC町田ゼルビアで過ごした。ボール奪取に特徴のある選手で、名前の「海舟」と「回収」をもじって説明されることもあるほどだ。
佐野は移籍後、トレーニングマッチからすでにポジション争いで名乗りを挙げており、開幕から3試合連続で先発。岩政大樹監督から早くも信頼を寄せられている。
横浜FC戦の場面も、その得意の回収から始まった。自陣の低い位置の右サイドでボールを持つと、そこからドリブルを開始。まずは前から寄せてくると同時に、背後から挟もうとする2人の選手をかきわけるようにして前進。
その先に、横浜FCの選手がもう一人待ち構えているが、長めのタッチからさらに抜くと、別の相手選手を引き付けながらその背後にいたFW鈴木優磨にパス。しかし、それでも走り続け、右のスペースにスルーパスを呼び込むのだ。
高い位置でそのボールをダイレクトでゴール前に送る。このクロスは前線の選手に合わせることができなかったものの、ボール奪取からドリブルでの一気抜きと、自身の良さを存分に発揮した場面だった。